FC2ブログ

【我らが慶尚北道!⑮】飲食知味方体験館でハングルで書かれた最古の料理書の再現料理を~その②

【我らが慶尚北道!⑭】英陽郡へ移動~飲食知味方体験館でハングルで書かれた最古の料理書の再現料理を~その①からの続きです。


飲食知味方体験館ではハングルで書かれた最古の料理本「飲食知味方(ウムシクティミバン/음식디미방)」を書いた張桂香(チャン・ゲヒャン)先生の子孫でいらっしゃる、載寧李氏宗家の奥様が出迎えて下さいました。
20180630





奥様の説明の元、いよいよ飲食知味方に記載された料理「貞夫人床(チョンブインサン/정부인상)をいただきます。
テーブルに載っているのは水キムチと、甘香酒(カミャンジュ/감향주)
20180630

甘香酒はもち米、うるち米、麹、水だけで造る伝統酒。
とろっとした口当たりは梨花酒を思い出します。





ドングリ粥(トトリジュク/도토리죽)
最初に温かい粥で胃腸を温める食習慣は昔からあったんですね。
20180630





キジ肉と野菜の和え物(チャプチェ/잡채)
現代の韓国料理店で見かける、いわゆる春雨炒めとは違います。
具はキジ肉、ワラビ、エリンギ、セリ、シイタケ、キキョウの根、キュウリ、大根の千切りに鶏頭の花で色付けをしたもの(本来はトウガンで作る)、イワタケ、大根、ホウレンソウ。
これらを混ぜ合わせていただきます。
20180630






魚餃子(オマンドゥ/어만두)
ボラを使った餃子。酢醤油につけていただきます。
20180630





タラ皮のあんかけ(テグコプチルヌルミ/대구껍질누르미)
干したタラの皮を身からはがし、ウロコを取って使用。
中のあんはキジの肉、シイタケ、イワタケ、エリンギなど。
20180630





レンコンのチヂミ(ヨングンジョク/연근적)と緑豆チヂミ(ピンジャポプ/빈자법)
緑豆チヂミの中のあんはアズキを蒸して皮を除いたものに蜂蜜を混ぜています。
ソウルの広蔵市場あたりで見かけるピンデトッとは全く違うものですね。
20180630





ツルニンジンのもち粉焼き(ソプサンサム/섭산삼)
蜂蜜がかかっています。
似たようなものを栄州でもいただきましたね。
20180630





蒸し鶏(スジュンゲ/수증계)
蒸した鶏肉を裂いたものに、錦糸卵、葉ネギ、キュウリ、ニラを添えて、鶏ダシに小麦粉でとろみをつけたあんをかけています。
栗は季節によって里芋に変わる場合も。
20180630





豚肉焼き(カジュユク/가제육)
塩と粒山椒で漬けたニンニクを載せています。
昔は豚肉の代わりに猪の肉を使う事もあったようです。
20180630




ここまでで既にこれだけの料理をいただいているのですが…
まだ料理は出てくるのです(*^_^*)
20180630





ドングリ寒天のスープごはん(トトリムッパプ/도토리묵밥)
20180630

20180630

ごはんは粟(あわ)入りです。
スープに入れていただきます。





イワタケ餅(ソギピョン/석이편)とツツジの花の焼き餅(チンダルレファジョン/진달래화전)
イワタケ餅は松の実の粉がかかっています。
20180630





〆には五味子茶(オミジャチャ/오미자차)を
20180630


この頃の韓国料理はまだ唐辛子が入ってきておらず、味付けには代わりにニンニク、山しょうがが活躍していたそうです。
丁寧かつ滋味深い料理の数々を心ゆくまで堪能させていただきました。
今回いただいた貞夫人床(チョンブインサン)は1人前55,000ウォン。
要予約で10人から受け付けているそうです。





食後は同じ敷地内にある資料館を見学。
20180630


安東からこの地に嫁いできた張桂香(チャン・ゲヒャン)先生。
賢婦人の誉れ高く、戦争から逃げてきた民に先ほどいただいたトトリムッパプをふるまったり、食の無い民には屋敷の下働きをする代わりに農作業をするための道具を与えたりしていたそうです。





書道家として素晴らしい書の数々も残しています。
20180630

20180630





こちらは当時住んでいた家屋跡から発掘されたチョゴリ。
20180630

20180630



「飲食知味方」は当時の両班家庭で作られていた料理のレシピが詳細に紹介されているほか、酒類の醸造法や、食品の保管方法についても記されている。その項目は実に146種類(74項目)にも及び、当時の食文化を知るうえでたいへん貴重な資料であります。
20180630



当時の韓国人女性の平均寿命は40代。
そんな中、チャン・ゲヒャン先生はこの本を70過ぎてから完成させ、84歳でその生涯を終えました。
高潔な精神と健康に良い食を追求してきたからこそ、その御年まで永らえたのかもしれませんね。

「飲食知味方」、原本は現在慶北大学に保管されています。
ハングルで書かれた初めてのレシピ本にしてアジア初の女性のレシピ本としても貴重な資料であり、韓国では歴史の教科書にも掲載されているそうですよ。

今回は大変いい体験をさせていただきました。




翌日この訪問の様子が韓国の新聞「アジアトゥディ」に記事掲載されました。
20180630


「青松編その①」へつづく)


ブログランキングに参加しています。
励みになりますのでバナーのクリックをお願いします!



にほんブログ村

韓国旅行 ブログランキングへ

インスタグラムやってます ⇒ 
ツイッターもやってます  ⇒ 


■飲食知味方体験館

住所:陽郡石保面院里里303 (영양군 석보면 원리리 303)
道路:英陽郡石保面トゥドゥルマウルキル66 (영양군 석보면 두들마을길 66)
TEL:054-682-7764
(※2018年6月時点の情報です)
関連記事
スポンサーサイト
2018-09-09 18:35 : 2018年慶尚北道FAMツアー : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

プロフィール

ポテサラ男爵

Author:ポテサラ男爵
                           ポテサラは外で食べるのも家で作って食べるのも大好き!
韓国の食と文化にも興味があり、年に数回韓国の各都市(最近は特に大邱市が多いです)を訪れています。
日々是好日。
ご笑覧いただければ幸いです。
(記事で紹介しているお店の情報については訪店当時のものとなります。)

カテゴリ

フリーエリア

検索フォーム